佐倉市の里山の現状と課題

 2021/07/21  佐倉市環境部生活環境課の方を講師にして、「環境」についての定義、佐倉市の自然環境が印旛沼とそこに流れ込む河川、河川を作る湧水、湧水を涵養する北総台地の谷津地形について学んだ。

市内には169ヶ所の谷津があったが、その9割は工作が放棄され、現在は谷津地形の60ヶ所は消滅してしまったとのこと。


佐倉市では、1977年から植生について市全域の植物の生態調査を行い、1980年に「佐倉市河川の生物」、1995年に「佐倉市水辺の生物」、2000年には、「佐倉市自然環境調査報告書」を作成した。(その概要版「佐倉の自然」を参加者にいただいた。)

自然環境調査で判明した重要地域として、飯野、畔田沢(畔田谷津)、小篠塚、上勝田(タキヤツ)、岩富の5か所がある。

2006年に谷津環境保全指針を作成し、市民協働による体制で谷津景観の保全、生物・生態系の保全、水源の保全、自然と文化の継承を推進していくこととなった。佐倉市では、畔田沢周辺に2005年から(仮称)佐倉西部自然公園を整備することとした。

畔田沢周辺はオオタカ、サシバ等の猛禽類や、その餌となるニホンアカガエルなどのたくさんの生き物が生息しているため、下流域は、畔田谷津ワークショップによる管理を行い、上流域は市民ボランティア団体による整備を行っている。

現在第2次環境基本計画が2020年3月に作成され、谷津保全を継続する仕組みづくりを重点プロジェクトの1つに設定した。市民カレッジ2年の私たちのまちづくり「佐倉里山支援28」は、その実践団体として今後の活動に期待している。との激励をいただいた。


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